連休三日目の朝、我が激安物件の隣部屋に住む女性の鼻唄が朝イチから聞こえてきた。今時の若い人の音楽はわからないが、三曲目のメロディーには聞き覚えがあった。戻りたい 戻れない 心うらはら中森明菜往年のヒット曲だった。築二十余年の木造アパートなの…
夢を見た。背中の大きく開いたドレスを着た高部知子が駅の入口でしゃがみ込んで、コンタクトレンズだか指輪だかを探している。東武鉄道などにありがちなスレート葺きの田舎の駅舎である。夢というものは、脚本も監督も観客も全部自分なので、説明的なセリフ…
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