衛藤晟一を放り出せ

自民党衛藤晟一参議院議員が、民主党の提出したいわゆる郵政民営化見直し法案の採決を棄権した。衛藤は郵政民営化法案に反対して自民党を離党し、総選挙で落選。その後、反省文を書いて復党の後に参議院選挙で当選した。同党の尾辻参議院議員会長に咎められると、「採決ボタンを押し忘れた」と子供のような言い訳をしたらしい。新聞記者には「見直し法案には反対だ」と表明しているという。同見直し法案に賛成する者にも、反対する者にも煮え切らない態度だ。

衛藤晟一を国会議事堂から放り出せ。

これでも衛藤は、我が国の伝統的価値観を尊重する保守派議員を標榜している。保守系政治団体日本会議も衛藤支持を打ち出していた。お世話になっているマイミクさんが「衛藤など天下の日本会議が支持する候補者に値しない」と主張していたが、全く正しい判断だった。やりちゃんもそのマイミクさんを支持していたよ、えっへん。

衛藤とか、平沼とか、中川(襟立)とか、子供に見せたくない議員が多過ぎる。評判はよくないが、のはらしんのすけの方がずっと立派だ。特に映画版では。

私は以前より、思わず積極的に支援したくなるような候補者がいなければ、堂々と投票を棄権しようではないか、とこの日記に書いてきた。参議院での民主党の躍進には政権与党への批判票というテクニカルな民意が示されていると思う。このテクニカルな民意は民主党簗瀬進らによる郵政民営化見直し法案の提出という暴挙を招いた。総選挙の結果を何と心得ているのか。昔から、やなせと言えばたかしなのである。ここいらで有権者選挙制度の基本に立ち戻り、心から支持できる候補者に投票することにした方がよいのではないか。投票の棄権も立派な選択肢の一つだと私は思う。

仮に、政権与党のまずい対応が連続した後の総選挙で大量の棄権者が出て、全体の投票率が15%くらいで現与党が辛勝したとする。果たして選挙後のその与党は好き放題の政策を打ち出すだろうか。次の選挙で残りの85%がどう動くだろうか、と心配でたまらなくなり、意外と手堅い政権運営になるかもしれないじゃないか。詳しく覚えていないが、マンガ「巨人の星」に「まるで高性能のスポーツカーが時速5kmくらいでノロノロ運転している不気味さだ」という(たぶん花形の)セリフが出てきた。15%の投票率と通ずるものがあるような気がしてならない。

一方、「何が何でも選挙に行った方がいいよ」ということで、あまり気が進まなくてもとりあえず投票所に足を運んでみることにするとどうなるだろうか。答えは最近の新聞に載っている。