UFO議員

junks22008-04-17


民主党の山根隆治氏はUFO議員として知られている。彼は、核兵器の無力化を真剣に研究しており、先入観を持たずにドクター中松防衛庁(当時)技官らを訪ね、情報収集に勤しんでいた。かのUFO質問も、この動きの中に位置付けられている。本人は小泉元首相を仇敵と考えていたようだが、主張がぶれない、人目を厭わない、という点で、むしろ両者はよく似ている。

小泉元首相が映画音楽家モリコーネの編集アルバムをプロデュースした時に、山根議員が国会でこれを批難した。民主党議員はよくこういうことをするので、きっと他にも空疎な政策を並べているのだろう、と彼のメールマガジンを読んでみることにした。結果として、その面での期待は大きく外れることになった。私は反感、猜疑心を抱えて山根議員に注目した訳だが、メールマガジンを読むうちに、いつのまにか、彼はとても信頼できる人物だと考えるようになった。同時期に福島瑞穂メールマガジンを読み出したが、論理の稚拙さと、分析の浅薄さが浮き彫りになるばかりで好対照だった。同じ社民党保坂展人のブログに比較しても情報量で大きく見劣りがする。箸にも棒にもかからない、とは正にこのことだ。

山根議員のメールマガジンは「政治家として誠実」というレベルを超えて、文章自体のクオリティがとても高い。普段から国家や人間というものについて考え抜いていることがよく伝わってくる。最新号で披露されたエピソードによると、小学生時代の息子さんと旅行に出掛けたところ、数日間ずっと、うんちをする気配がない。トイレが汚いと大便ができないのだろう、と言い当てて笑いあったのだという。自分もそうだったからわかる、とのこと。実は私もそのような子供だった。

最近ではブログが話題になる議員が増えてきた。メーリングリストメールマガジンは、一世代前の媒体になった感もあるが、山根議員のメールマガジンには歴史があり、かなりのファンがいるようだ。私も数年来の付き合いになり、自民党中川秀直元幹事長のブログとともに生活の一部になっている。