クラタとキリヤマ

敬愛するマイミクシィ、アトラス塩浜選手が、「日本語を愛する会」を作ったらしい。今日の日記は、その趣旨に賛同した連動企画にする。

アトラス選手は、「貴様」という言葉のニュアンスの違いについて述べている。ご指摘の通りだ。かつての軍人が、俺・貴様と呼び合う姿には、一種独特の美しさがあるが、現在の用法は全く違う。ここで興味深いのは、ウルトラセブン辺りと同時期に放映されていた、ラグビーものの学園ドラマ「これが青春だ」の挿入歌「貴様と俺」である。

空に燃えてる
でっかい太陽
腕に抱えた
貴様と俺だ
バネもきいてら
血もわくさ
エイコラ、ゴーゴー
やっつけろ
年がら年中傷だらけ
泥んこ苦行は何の為
買って帰らにゃ
男じゃない

作詞は、あの岩谷時子である。これが「愛の讃歌」「フランシーヌの場合」と同じ人の作品とは実に面白い。この歌は、「これが青春だ」だけではなく、前後作の「青春とはなんだ」「われら青春」などでも使用されていた。実家にドーナツ盤がある筈だ。「貴様」という言葉のニュアンスが変わってしまったのは、実は意外と最近のことなのだ、ということがよくわかる。

クラタとキリヤマには、俺・貴様と呼び合って欲しかった。