「べき止め」をやめよう

世論調査では、『民主党は審議に応じて責務を果たすべき』との声が圧倒的だ。」

上記のような文章をよくみかける。違和感を持つ人も少なくなってきたのではないだろうか。文章のおしりに「べき」がくる文は、「べき止め」と呼ばれ、好ましくない、誤りだ、と言われている。言葉は生き物だから、今後この用法も定着していくのかもしれないが、少なくとも伝統的価値観を尊重する保守派ぐらいは避けた方がよい表現なのではあるまいか。

「べき」は連体形だから、体言を伴っていなくてはならない。上記の例で言えば、

・審議に応じるべき民主党
民主党は、なすべきことを忘れている。

あるいは、

民主党は審議に応じるべきだ。
民主党は審議に応ずべし。

とするのが正解だろう。