アトラス選手受難

ネット上の百科事典である「ウィキペディア」はとても便利なものだ。誰でも執筆者の一人になれる、という特長に着目して悪意のある情報が追加されることもあるようだ。これを他の者が訂正もできることになっている。何とかいうロック・グループ(とぼけているんじゃなくて本当に忘れた)のリーダーは背が低いことを気にしているらしいが、ウィキペディアに「○○(そのリーダー)の身長は○○cmだ」と付加すると、見張っている人がいて30分以内には消えるらしい。歴史や政治の項目では更に加熱することもあるらしい。「この話題については係争中です」という表示がチラホラ散見される。新規の情報付加、訂正がブロックされる事態にも発展するらしい。

敬愛するアトラス選手は世界連邦議員連盟の事務局長だが、ウィキペディアの世界連邦のところに明らかな誤りがあるので直そうとしたらブロックされてしまったらしい。ここまでくるともうカリカチュアの領域である。なんとも気の毒なことだ。先日来の「インターネットの情報発信には放送局、出版社等の発行体が不在で、常識のウソに強い伝播力を与えかねない」というテーマにも共通するものがある。口コミの集積所程度に捉えておくくらいでちょうどいいのだろう。

悪いことばかりではない。インターネットには不確かな情報が溢れているが、「おかしいんじゃないのか」と声を上げると、必ず「そうだとも」という人にも引き合わせてくれるのだから。