社民党、共産党

一昨日の日記に社民党の野崎氏と鳥居氏について書いたところ、当日中にお二人からコメントを頂いた。ありがとうございました。

まずは釈明から。私はこれまでに自民党戸井田徹稲田朋美を、保守派を標榜していながら左翼の文法を用いて人権擁護法案に反対するもの、として批判してきた。愛読者の方から「なぜ自民党だけ呼び捨てなのか」と問い合わせがきた。野崎氏や鳥居氏は民間人である(たぶん)。これに対して戸井田や稲田は公人なので呼び捨てにしている。更にややこしい話だが、マイミクシィの代議士、地方議員に敬称を付す場合もあるが、これは社会通念上許されるのではないだろうか。

ちなみに、やりちゃんの「ちゃん」は「若さだよ、ヤマちゃん」等に用いられるものと同じなので、メールやコメントを下さる方は「さん」をつけなくて結構です。

鳥居氏から「遺恨、因縁などない。なぜそんなことを言うのか。」と質問された。これは私の誤解であったようだ。ここに慎んでお詫び申し上げる。

記事中一つ目のハイパーリンクの先では、野崎氏のイラク政策についての観測が述べられている。野崎氏の文体はいつも飄々としている。

二つ目のリンクの先には、鳥居氏自身のブログがある。来週の日曜が投票日である京都市長選挙の候補者についての記述がある。

社民党の掲げる政策、福島瑞穂辻元清美らの語るビジョンを見ると、概ねの世論、大多数の国民の望む社会像とは大きな乖離がある。ゆえに彼らは常に政府を批判し、議会では少数派であることを余儀なくされている。社民党は広義の反体制勢力と考えて差支えないだろう。彼らが、暴力的手段に訴え目的を遂行しようとする姿勢を見せない限り、その言論活動は保障される。それが民主政治社会における懐の深さである。京都市長選挙を巡る問題で、社民党本部と社民党京都府連合には、ねじれが生じている。反体制勢力である社民党は、果たして自組織内の反主流グループに寛容でいることができるだろうか。アンドロイドは電気羊の夢を見るか。興味は尽きない。

以下は一般論だが、日本共産党には「日本人民共和国憲法(草案)」という憲法改正案がある。ゆえに彼らは「護憲」という言葉は用いず、常に「憲法改悪阻止」と主張している。日本共産党は、平和主義を謳った日本国憲法の下で、その実動部隊である山村工作隊、中核自衛隊、独立遊撃隊による警察、鉄道への破壊、殺戮の限りを尽くし、また、過激な労働争議を扇動し、暴力的手段による政権の奪取を画策した政党である。彼らは「球根栽培法」や「栄養分析表」という武器製造裏マニュアルを作成し、破壊活動の裾野を拡げるべく暗躍した。私には到底彼らを護憲勢力と呼ぶことはできない。日本共産党は、血塗られた歴史を有する反社会的な勢力で、ドイツやフランスの共産党がすぐさま放棄した旧ソ連コミンテルンボリシェビキ的組織原則である民主集中制を21世紀の現在に至っても後生大事に堅持している稀有な政治組織であるといえる。