アニメ立国とか言うのなら

年末休暇に突入し、娘とたまごっちの映画を観に行った。出来は悪くなさそうだったが、どうも途中で何かが引っ掛かる気がした。そうだ、これはリマールの歌うテーマソングも懐かしい「ネバーエンディング・ストーリー」と同じ話の流れではないか。主人公が迷い込んだ異世界の地面や空が抜け落ちて行くシーンなど、ほとんどそのまんまだ。両作品とも彼らがポジティブな心を持つことにより世界の崩壊を止める。日本のマンガ映画は世界に冠たるコンテンツ産業だとか、アニメ立国だとか言っているが、やっていることはグッチやルイ・ヴィトンの偽造品と変わらないではないか。これでは現場のスタッフの苦労やキャストの熱演が浮かばれない。明日にでも不測の事態が発生し、父娘の最後の思い出になる可能性だってあるのだから、制作者はクリエイターとしての矜持を大切にして欲しいものである。

※「宇宙からのメッセージ」や「惑星大戦争」のことを持ち出して特撮派のやりちゃんに逆襲するのはやめましょう。既に時効です。