遠藤雄幸がんばれ

福島県にある川内村が、村税滞納者の定額給付金を差し押さえる、と通知したところ総務省がやめさせたらしい。村長の遠藤雄幸氏は、公務中に時間を割いて滞納者を個別訪問の上謝罪するのだという。職務に忠実であろうとしたこの村長を誰が非難できるというのか。

麻生首相はこの定額給付金に関して地方自治体に一定の裁量を持たせるかのような発言を繰り返していたが、現実には事務負担を押し付けるだけの結果になっている。尊敬している知り合いの市議さんに迷惑をかけるので詳しくは書かないが、地方行政や地方議会の打ち出した方針への政党や中央官庁による介入は、この他にも公然と行われている。本件に関する村長叩きの報道は、その片棒を担いだものだと言えるのではないか。

圧力に抗し切れなかったのだとは思うが、遠藤村長にはもう少し頑張って欲しかった。決してあなたは間違っていなかったとエールを送りたい。

川内村村長 遠藤雄幸
日々ゆうこう
http://kawauchi.exblog.jp/

ふだんの記事はそっけないものばかりだが、子供に関するものでは長い文になっている。教育者を目指していたという遠藤村長の「この村からノーベル賞受賞者を出したい」という思いは心からのものだということがよくわかる。