大創産業

季節が変わり、軽装になるので、100円ショップで首かけ式の携帯電話用ストラップを買うことにした。Mと表示されたものばかりで、長さが少し足りないような気がする。流通業に従事している友達に聞いた靴の安売り店の話を思い出した。一般の靴屋は、それぞれの商品に全サイズを揃えておかなければならないが、安売り店なら「売り切れ御免」で話が済むので、余分な在庫を抱える必要がない。ゆえに低価格で勝負できるのだという。バッタ物を売りさばくことも可能なのだそうだ。この記憶がフラッシュバックしたので、このストラップも似たような理屈なのだろう、さもありなん、と納得して買うことにした。革を模したビニールを編み上げたもので、苦み走った中年男の渋味を演出する、なかなかのものだ。100円にしては。

家に帰ってラベルをよくラベルを見ると、"mobile accessory"という表記の頭文字が強調されていた。そうかそうか、そういうことだったのか…。