勝誠二ウクレレコンサート

町田のライブハウスへ勝誠二さんのウクレレコンサートを観に行った。子供ばんどのステージ以来のことなので、二十数年振りに勝さんの生演奏に接することになる。町田には、初めてやって来た。

時間調整に寄った「南風」というインドネシア料理の居酒屋は、とても感じのいい店だった。隣の席では、小さな女の子が二人で掛け算九九を唱えていた。変わったBGMになった。エビとアボガドのサラダを頼んだら「分量がかなりあるのでハーフサイズにしてはどうか」と提案してくれた。中々気が利いている。詳しい事情はわからないが、レタスがハーフサイズにできなかったとか言って、値段はハーフサイズ分でサラダがドバッと盛られて来た。得をした気分だった。

ライブハウスに入るとまた別の小さな女の子たちがいた。茨城県石岡市の祭りのゲストに遠藤賢司さんが出る、というので観に行ったことがある。ウクレレがメインの曲になると子供たちが寄ってきたのを思い出す。ウクレレは人の警戒心を解くところがある。何とも素晴らしい楽器だ。

矛盾するようだが、勝さんのコンサートは、ルパン三世のテーマでスリリングな幕開けとなった。かっこいい。次の曲はマイケルジャクソンのスリラーだった。勝さんは、ウクレレを叩いてリズムを刻みながらバッキングのリフレインを弾き、足下のエフェクト装置に録音して、それをリピートさせながらリードパートを弾き鳴らす、という神業をやってのけた。「すごいことやってます」という雰囲気をおくびにも出さず、さり気なく演じて見せていた。本当に来てよかった。酒がすすんだ。足で操作する録音のタイミングが少しでもズレたら、おかしなことになってしまっただろう。演奏だけでなく、よく伸びるヴォーカルもよかった。ソロライブはまだ3回目ということだが、今後は見逃すことができない。