自給自足社会

自給自足さんという方にマイミクシィの申請を頂いたので、喜んでお請けした。その名の通り、本当に自給自足の生活を実践している人だ。日記を読むと、景気の諸指標が実体経済を反映していないのではないか、と憂慮している。

私は紙幣を刷りまくるとか、国債を乱発する、というような不自然なテコ入れで景気を動かすには、世界の経済の規模が大きくなり過ぎたと考えている。麻生がダメだ、鳩山もダメだ、というように、政府に何がしかの手立てを期待するのは不毛だ。むしろ、経済活動から彼らの干渉を極力排除する方策を考えた方がよい。その意味で、自給自足は重要なキーワードになる。

人々の労働が価値を創造し、その集積が皆を豊かにしてきた。そこには実態がなければ豊かさを持続できない。自給自足さんが常に注目している食料には実需がある。これを幹にして、付随する産業の環境を整えるという方向へ進めば、経済が自転を始めるのではないだろうか。「次はどうする」「その次は」とあれこれ考える必要がない。麻生や鳩山はハンコでも押していればいい。

経済が自転するように産業構造が変わって落ち着くまでには、雇用が流動的になっていなければいけない。選挙のことばかり考えている人にはできないだろうが、派遣労働というものをもっと押し進めて一般化しなけばいけない。今の政府は右も左も逆のことをやっている。社会が硬直して経済が収縮しているから、弱いものが切られてしまう。正月さえ越せればそれでいいのか。

以前、自給自足さんが紹介されているテレビ番組を観た。自給自足さんは何やら絵を描いて、出演者に自給自足社会の構造を説明していたが、画面にはよく映らなかった。残念なことである。喜多郎というシンセサイザー奏者の使う楽譜には音符が存在せず、太陽や星の絵が描いてあったことを思い出した。今後も自給自足さんの日記に注目しよう。

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